映画に感謝を捧ぐ! 「勝負師(1958年版)」

映画感謝人GHMです。

 今回はクロード・オータン=ララ監督の「勝負師(1958年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーの小説「賭博者」を

 もとにして作られた本作は

 

 文学と娯楽の間に立つ愛憎劇であります。

 「難解さの極致を極めんとするかのようなメロドラマ」と呼びたくなるような物語と

 豪華絢爛でありながらも怪しげなキャラクター・衣装・舞台が一体となる光景は

 私に「ヨーロッパ上流社会」の一端をのぞき見る楽しさと

 人間社会を「大いなる博打場」として描く感覚を同時体験する機会をもたらしました。

 まさに「純文学風味の恋愛悲劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 映画の見せ物性・大衆娯楽的快感・文学性が

 美しくも意地悪な形で共存する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。