映画に感謝を捧ぐ! 「黒いジャガー」

映画感謝人GHMです。

 今回はゴードン・パークス監督の「黒いジャガー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 アーネスト・タイディマンの小説を彼自身の脚色によって映画化した

 人気シリーズの1作目となる本作は

 

 探偵映画の伝統と1970年代の気風が一体となって生まれた

 「ブラック・ヒーロー映画」であります。

 「ハードボイルド系ヒーロー」が白人の専売特許でないことを

 全身全霊を持って証明した主演男優R・ラウンドツリーの勇姿

 軽快さと薄汚れた雰囲気をバランス良く配合することによって

 娯楽性と現実感を共有することを可能にした映像

 軽妙でありながらも反骨精神を感じさせる音楽&ストーリーが一体となる光景は

 私に「白人優位のアメリカ社会に立ち向かう黒人たちの心意気」と

 「反優等生的ヒーローの醍醐味」を同時体験する機会をもたらしました。

 (説教臭を感じさせることなく「人種問題」を写し出すことに成功した

 作品であるという点も見逃せません。)

 本作こそ「アメリカ活劇映画史」に革命をもたらした歴史的作品であると言えるでしょう。

 アメリカ映画界を覆う「人種差別的空気」に真っ向勝負を挑むことによって

 後年のアクション映画界に多大な影響を与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。