映画に感謝を捧ぐ! 「極秘指令 ドッグ×ドッグ」

映画感謝人GHMです。

 今回はフォアド・ミカティ監督の「極秘指令 ドッグ×ドッグ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 抹殺対象にされたアメリカ秘密諜報員11人の運命を描いた本作は

 残酷場面と笑いどころが奇妙な形で共存する作品であります。

 閉鎖空間系ホラー&サスペンス・ドタバタ喜劇

 民主主義とスパイの関係に対する一考察を融合させたかのようなストーリー

 日用品を凶暴な形で使用する「アジア系アクション+ホラー映画」流アクション・シーン

 キャラクターの内面や家庭の事情を最小限度にとどめ「駒」の如く扱う

 クールなキャラクター設計が一堂に会する光景は

 私に「暴力と笑いの類似性」と「スパイという人種に科せられた呪い」の凶悪さを

 体感する機会をもたらしました。

 (人生の哀歌と意地悪なユーモアの込められたエンド・ロールも見逃せません。)

 まさに「残忍非道にして風刺的なアクション・コメディ」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 政治情勢に翻弄されるスパイの悲劇を

 悪ノリとバイオレンスの限りを尽くして表現した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。