映画に感謝を捧ぐ! 「12ラウンド」
映画感謝人GHMです。
今回はレニー・ハーリン監督の「12ラウンド」に
感謝を捧げようと思います。
刑事と脱獄犯が繰り広げる危険な12連戦を描いた本作は
「攻撃型」を極めんとするかのようなストーリー展開によって
外見以上のメッセージ性を持ってしまった作品であります。
古今東西の「アクション映画」の名場面を加工して組み合わせたかのような
演出&ストーリーであるにもかかわらず
「犯罪&犯罪者の追跡がもたらす間接被害」の恐ろしさと
身近な人間のために闘う人間の強さと危うさを世に示す作品へと
進化を遂げていく光景は
私に「物語が作り手の意図を超えて成長していく光景」と
「勧善懲悪アクション映画の王道」をかたくなに守ろうとする人々の雄々しさを
堪能する機会をもたらしました。
(事件解決と共に物語を終わらせる潔さが
清々しくもユーモラスな幕切れを生み出している点も見逃せません。)
まさに「劇場型犯罪アクション映画」の歴史に刻まれるべき
作品であると言えるでしょう。
論理性・リアリズムの鎧を脱ぎ捨てて
勢い任せに突き進む男たちの姿と
懐メロ的魅力を持ったアクション・シーンの数々が
ある種の笑いと感動を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。