映画に感謝を捧ぐ! 「スリープウォーカーズ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はミック・ギャリス監督の「スリープウォーカーズ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 人の精気を吸い取って生きる魔物「スリープウォーカー」の

 

 運命を描いた本作は本作は

 モンスター映画への愛とブラック・ユーモア精神に彩られた作品であります。

 

 ユーモア・恐怖・悲哀をバランス良く配合したストーリー

 漫画的魅力にあふれた舞台&キャラクター

 「モンスターの長所&弱点を細かく設定する」事によって

 浮世離れした怪物に現実感を与える手法

 段階的に過激化していく残酷描写&性描写

 怪奇映画らしからぬ明るい色彩が一体となることによって生じる

 「哀しくも凶悪な怪異」は

 私に、ホラー映画における「モンスター造形」と「明暗の使い分け」の重要性を

 体感する機会をもたらしました。

 (「モンスター以上の凶暴性を駆使してモンスターを討つ」という

 

 暴力の本質に即した決着の付け方となっている点も見逃せません。) 

  

 まさに「1990年代流恐怖童話」の一形態を世に示した作品であると言えるでしょう。

 青春映画・怪奇恐怖・背徳的家族劇の持ち味を巧みに融合させた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。