映画に感謝を捧ぐ! 「モスキート」
映画感謝人GHMです。
今回はゲーリー・ジョーンズ監督の「モスキート」に
感謝を捧げようと思います。
地球外からの飛来物によって巨大化した
蚊の大群がもたらす恐怖を描いた本作は
作劇的教訓性を秘めたモンスター映画界の珍品であります。
夏の風物詩的災害を肥大化させて「モンスター映画」を作ろうという発想
怪奇映画の方程式に逆らうことなく進行していくストーリー
コミック・ムービー感あふれる特殊効果が一体となる光景は
私に「物語の種子は日常の中に宿っている」事を再認識する機会と
モンスター映画における「科学性と荒唐無稽性のバランスを保つ」事と
「勢いよく物語を進めていくことによって鑑賞者の思考を抑制する」ことの大切さを
体感する機会をもたらしました。
まさに「モンスター映画の作り方と注意点を世に示した」
教科書的珍作であると言えるでしょう。
映画界における「隕石&放射能の万能性」と
「モンスター映画の可能性」を象徴する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。