映画に感謝を捧ぐ! 「フォード・フェアレーンの冒険」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はレニー・ハーリン監督の「フォード・フェアレーンの冒険」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 LAの私立探偵「フォード・フェアレーン」の活躍を描いた本作は

 同監督・制作者による大作「ダイ・ハード2」によって

 忘却の彼方へと追いやられた不遇の作品であります。

 探偵アクションの方程式に沿って進行するストーリーに

 主演男優A・D・クレイの暴走する自己顕示欲

 「ドタバタ喜劇的方向」へと暴走するアクション・シーンの数々

 ストーリー展開を無視して暴走する小ネタの嵐

 MTV的に暴走する挿入曲を加えることによって

 「凶暴なるアクション・コメディ」が誕生する光景は

 私に、アクション映画として生を受けた作品が

 作り手の意図を超えた「喜劇的魅力」を放つ光景を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (論理性を無視して暴走する「ハリウッド流ハッピー・エンド」が

 痛烈なるブラック・ユーモアと化している点も見逃せません。)

 まさに「ハードボイルドを意地悪くからかう暴れ馬映画」

 と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 破壊的なアクション・シーンを好物とするR・ハーリン監督が

 

 ドタバタ・コメディ色の強いアクション映画に挑む姿が感動的な本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。