映画に感謝を捧ぐ! 「ロング・グッドバイ」
映画感謝人GHMです。
今回はロバート・アルトマン監督の「ロング・グッドバイ」に
感謝を捧げようと思います。
レイモンド・チャンドラーの小説「長いお別れ」を
もとにして作られた本作は
反骨監督R・アルトマン氏ならではの味わいを持つハードボイルド映画であります。
ハードボイルド探偵映画特有の「華やかさ&格好良さ」を
ことごとく否定するかのような演出・ストーリー・キャラクターが
映画全体を覆う光景は
私に「ハリウッド映画の定番要素に反逆する時代」ならではの魅力と苦味を持った
ハードボイルド世界を堪能する機会をもたらしました。
(「正義の勝利」が生み出す高揚感&爽快感に背を向けた
クールな幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ハードボイルド映画界の反乱軍」と呼びたくなるような気配を放つ
作品であると言えるでしょう。
後年の「ダイ・ハード」を思わせるような口数多きヒーローが
欲心渦巻く世界を滑稽且つダーティーに渡り歩く本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。