映画に感謝を捧ぐ! 「デッドゾーン(1983年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はデヴィッド・クローネンバーグ監督の「デッドゾーン(1983年版)」に
感謝を捧げようと思います。
スティーブン・キングの同名小説をもとにして作られた本作は
哀愁とスリルが共存する超能力SF映画であります。
5年の時と恋人との未来を失い、望まぬ能力を手にした男の運命を
派手なアクション・残酷描写に依存しない
クールな演出&ストーリーによって描くという試みは
私に「ヒーローでも悪人でもない超能力者」を通じて
恩恵と呪いの関係・正義を行う人間が抱える孤独と空虚を
思い知らされる機会をもたらしました。
主演男優C・ウォーケンの繊細且つ怪しげな風貌
「正義の勝利を残酷極まる形で示した幕切れが
作品の苦味を高めている点も見逃せません。)
まさに「陰性コミック・ムービー界」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
後年の犯罪捜査映画&コミック・ムービーに大いなるヒントをもたらした本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。