映画に感謝を捧ぐ! 「セントルイス銀行強盗」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はチャールズ・グッゲンハイム&ジョン・スティックス監督の

 

 「セントルイス銀行強盗」に感謝を捧げようと思います。

 

 セントルイスにおける実話をもとにして作られた本作は

 クールさと暴力性が同居する実話系犯罪映画であります。

 人間模様&心理戦から銃撃戦へと転じるストーリーと

 各種娯楽要素を融合させたかのような演出が一体となる光景は

 私に「活劇的スリルと哀愁が奇妙な形で共存する姿」を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主演男優S・マックイーンの「善悪の境目に立つ」名演と

 教科書的勧善懲悪でありながらも苦味の利いた結末が

 作品の深みと味わいを高めている点も見逃せません。)

 まさに「銀行強盗映画の教科書」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 1950年代の映画倫理の枠を出ることなく

 「犯罪のスリルと醜悪さ」を描こうとする精神&技術によって

 後年の犯罪映画に様々なヒントを与えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。