映画に感謝を捧ぐ! 「ロイドの要心無用」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はサム・テイラー&フレッド・ニューメイヤー監督の「ロイドの要心無用」に
感謝を捧げようと思います。
成功者となるため都会へと旅立った
主人公の運命を描いた本作は
各種喜劇要素が一体となったサイレント喜劇であります。
都会生活の厳しさ&人間の虚栄心+滑稽さをユーモラスに描いた人情派喜劇と
乗り物・高所・身体を駆使した冒険喜劇が
絶妙のバランスで共存する光景は
私に「人生の冒険性」と「人間の秘めたる残酷さ」を
娯楽性を失うことなく映像化する妙技を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「アクション映画的ハッピー・エンドと
ドタバタ喜劇的ハッピー・エンドの特性を兼ね備えた幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「活劇系都会派喜劇」と呼びたくなる快作であると言えるでしょう。
主演男優H・ロイドの「庶民的風貌」と
アクションと都会的感覚に溢れた喜劇的名場面の数々によって
後年のアクション映画&TVゲームに多大な影響を与えた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。