映画に感謝を捧ぐ! 「沈黙の陰謀」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はディーン・セムラー監督の「沈黙の陰謀」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 ウィリアム・ヘインの小説をもとにして作られた本作は

 大胆にして細心な「沈黙系S・セガール主演作」であります。

 ウィルス・パニックとS・セガールを融合させるという奇抜な発想

 S・セガール主演作でありながら「武術」を抑制し

 ガン・アクションを多用するという実験精神

 敵を倒すことよりも命を救うことを重んじる穏健さが一体となる光景は

 私にS・セガール特有の「安定感」に説得力を持たせようという試みと

 

 「アクション映画的異文化交流」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画ならではの「ご都合主義」と

 アクション映画らしからぬ「穏やかさ&華やかさ」を兼ね備えた幕切れとなっている点も

 見逃せません。)

 まさに「沈黙の理系活劇」と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。

 西部劇と陰謀劇が混ざり合う世界の中で奮闘するS・セガール

 アクション映画史上最大級の「愚かさ」を持ったテロ集団の対決を

 情緒+自然美溢れる演出&暴力を抑制したストーリーを駆使して描いた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。