映画に感謝を捧ぐ! 「テロリストのゲーム」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はトルガ・オルネック監督の「テロリストのゲーム」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 トルコで展開される諜報機関とテロリストの戦いを描いた本作は

 激しくもクールな「テロ対策映画」であります。

 1本の映画において

 アメリカ映画的な映像表現&勧善懲悪要素

 国際社会におけるトルコの立場・諜報員の宿命が一体となる光景は

 私に「大国の論理に翻弄される国々の悲哀」・「戦いがもたらす肉体&精神的リスク」を

 

 娯楽要素を保ちながら描く妙技を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画的ハッピー・エンドに逃避せず

 「勝利の代償」を真っ向から見据える幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「善悪の二元論を超越した世界の戦争ゲーム」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。

 暴力の残酷さを前面に押し出したアクション・シーンと

 テロの根源&大国の傲慢さを見据える目線に彩られた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。