映画に感謝を捧ぐ! 「13日の金曜日・序章」

映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はジェフ・リーバーマン監督の「13日の金曜日・序章」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 山中に潜む「悪魔」の標的となった男女5人の運命を描いた本作は

 ホラー映画の新次元を切り開きながら

 歴史の闇に埋もれてしまった不遇の山系ホラー映画であります。

 「脱出」・「悪魔のいけにえ」等において描かれた

 アメリカ国内における異文化対立&アメリカ地域社会の深淵に

 青春映画風味溢れるキャラクターが翻弄されていく光景は

 私に「80年代ホラーの方程式」が形成されていく過程を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ホラー映画界における「13日の金曜日シリーズ」の影響力を感じさせる邦題と

 「ホラー映画に脳天気なハッピー・エンドは似合わない」事を世に示した幕切れも

 見逃せません。)

 まさに「80年代流ホラーの教科書」と呼びたくなる堅実作であると言えるでしょう。

 80年代映画界の大らかさとアメリカ社会の底知れ無さを

 象徴する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。