映画に感謝を捧ぐ! 「怪奇!吸血人間スネーク」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はバーナード・L・コワルスキー監督の「怪奇!吸血人間スネーク」に
感謝を捧げようと思います。
蛇の研究に取り憑かれた科学者の助手となった
青年の運命を描いた本作は
安物感あふれる映像の中に
作り手の執念を感じさせるモンスター映画であります。
身体を張って蛇と「共演」するキャスト陣の勇気と
蛇に「演技」をさせようと試みるスタッフ陣の執念&発想が
優等生的ストーリー&演出に「魂」を与えていく光景は
私に「明確な目的を持った」映画の放つエネルギーと
馬鹿馬鹿しさを徹底する事によって発生する「娯楽映画的微笑ましさ」を
同時体験する機会をもたらしました。
(邦題史上まれに見る「ハッタリ精神」に満ちあふれた邦題と
モンスター映画史上最大級の「竜頭蛇尾感」を誇る幕切れが
ある種の調味料となっている点も見逃せません。)
まさに「蛇マニア系モンスター映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
映画としての完成度よりも「蛇」をアピールすることを重んじる
見世物精神によって
後年の蛇映画に多大な影響を与える作品となってしまった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。