映画に感謝を捧ぐ! 「ゲーム・オブ・デス」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はジョルジオ・セラフィーニ監督の「ゲーム・オブ・デス」に
感謝を捧げようと思います。
CIA工作員の壮絶なる内部抗争を描いた本作は
豪快にして意地悪なアクション映画であります。
飛び道具・肉体・車両を駆使した王道的アクション・シーンの数々
泥棒映画・スパイ映画・組織の歯車となった男たちの哀愁が
奇妙なバランスで共存するストーリー
回想場面&技巧過多な演出が一体となる光景は
私に「シンプルな物語を複雑に映像化する」
「一人のキャラクターに複数の設定を組み込む」事の功罪と
陰謀渦巻く世界に生きることによる「ストレス」の恐怖を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドでありながら、爽快感や救いをほとんど感じさせない結末が
「現実社会の苦味」を体現している点も見逃せません。)
まさに「単純明快にして陰鬱なスパイ活劇」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
犯罪アクションの定番に即して進行しているにもかかわらず
主演男優W・スナイプスの未来を予見するかのようなストーリー展開に
驚かされる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。