映画に感謝を捧ぐ! 「パニック・マーケット」

 映画感謝人GHM(西村哲也)です。

 今回はキンブル・レンドール監督の「パニック・マーケット」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 大洪水によってスーパー・マーケットに閉じこめられた

 男女13人の運命を描いた本作は

 様々な要素が混ざり合う事によって生を受けた

 異色の災害映画であります。

 アクション映画&パニック・ムービーの王道を

 論理性を無視して総動員したにもかかわらず

 スリルと人情味がバランス良く配合された

 ストーリー・キャラクター・アクションが誕生するという驚異的現象は

 

 私に「東洋的生真面目さと西洋的豪快さの幸福な結婚」の一形態と

 マニア精神とエンターテインメント精神を兼ね備えた物語の醍醐味を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (鑑賞者を安心させておいて「奇襲攻撃」を加えるという

 大胆不敵な幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに異文化交流系「幕の内弁当映画」の称号にふさわしい

 痛快作であると言えるでしょう。

 勢い任せに繰り出されるトラブルの数々が

 自然の雄大さ&人間の心に潜む「天使と悪魔」を写し出す本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。