映画に感謝を捧ぐ! 「バトル・オブ・パシフィック」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はサンダー・レヴィン監督の「バトル・オブ・パシフィック」に
感謝を捧げようと思います。
未知なる敵がもたらす世界大戦の危機に立ち向かう
戦艦「アイオワ」の運命を描いた本作は
便乗商品映画の雄「アサイラム」の精神と
時代の空気が一体となることによって生まれた「地球侵略SF」であります。
過去のSF映画&2010年代の国際情勢を巧みに取り入れ
「懐古趣味」という名の調味料を加えることによって
小規模映画の予算・人員・技術で「大作的ムード」を生成しようという試みは
私に「暇つぶし映画」の楽しさと「テクノロジー信仰」に対する風刺が
融合した世界を満喫する機会をもたらしました。
(字幕によってスケール感を増幅させる「キラートマト的手法」
「バトルシップ(2012年)」&「パシフィック・リム(2013年)」の潮流に乗ろうという精神を
正々堂々と示した邦題
続編への意欲&軽量映画的ハッタリに満ちた幕開け&幕切れが醸し出す
和やかな味わいも見逃せません。)
まさに「遊び場系SF映画界」屈指の珍味であると言えるでしょう。
人間模様を抑制し、戦いに集中する「スリムな映画作り」と
賞&評論家よりも流行+娯楽本能を重視する
「大衆食堂精神」が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。