映画に感謝を捧ぐ! 「血まみれ農夫の侵略」
映画感謝人GHM(西村哲也)です。
今回はエド・アドラム監督の「血まみれ農夫の侵略」に
感謝を捧げようと思います。
テキサスの小さな村で巻き起こる怪事件の顛末を描いた本作は
ある種の和やかさを感じさせる「田舎町ホラー」であります。
行きすぎたインパクト&悪趣味によって
ユーモラスな雰囲気を放つ残酷描写
凶悪且つ緩やかに進行するストーリー
ホームドラマ的素朴さにあふれた村人たち
胡散臭さ満点の敵役が一体となる光景は
私に「山村ならではの空気」と「ホラー要素」が
絶妙のバランスで配合される事による「残虐なほのぼの感」に
触れる機会をもたらしました。
(敵に同情したくなるほどの速やかな決着→やりたい放題感あふれる幕切れが
ある種の「哀愁&驚き」を誘発する点も見逃せません。)
まさに「癒し系田舎町ホラー」界屈指の珍品であると言えるでしょう。
娯楽映画的ハッタリと「大衆食堂的暇つぶし」に徹する謙虚な精神によって生じる
笑って楽しめる馬鹿馬鹿しさ&親近感が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。