映画に感謝を捧ぐ! 「24 ESCAPE」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルイス・モーノウ監督の「24 ESCAPE」に
感謝を捧げようと思います。
殺人ゲームの標的となった男の
危険な24時間を描いた本作は
必要最小限の事柄のみを押さえたスリムな作りでありながら
深い教訓性を感じさせる「鬼ごっこ映画」であります。
荒唐無稽でありながらも「ギャンブル」の害を体現したストーリー
壮絶なるタフネスと近所迷惑ぶりを発揮する主人公&敵役
アクション映画の王道を網羅したアクション・シーンが一体となる光景は
私に「教訓劇とアクション映画の平和的共存」の一形態と
娯楽の持つ凶暴性を目の当たりにする機会をもたらしました。
(典型的ハッピー・エンドから「勧善懲悪&因果応報」を抜いた幕切れが
ラスベガスの危険な内幕とギャンブル依存症の恐怖をより鮮明化している点も
見逃せません。)
まさに「反ギャンブル系巻き込まれ映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
「バード・オン・ワイヤー」・「エネミー・オブ・アメリカ」・「24」等の手法を駆使して
ギャンブル業界の暗部に踏み込んだ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。