映画に感謝を捧ぐ! 「地底探検(1959年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はヘンリー・レビン監督の「地底探検(1959年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジュール・ヴェルヌの小説「Voyage au centre de la terre」を

 もとにして作られた本作は

 堅実さとやりたい放題精神を兼ね備えた冒険SFであります。

 娯楽映画の定番要素&冒険映画の法則を着実に押さえる手堅さと

 荒唐無稽な世界を「地底」という肩書きによって正当化しようという

 実験精神が一体となる光景は

 私にSF映画における「雄大な発想」・「理論武装の作り方」の重要性と

 冒険映画における「トラブルの連続性」を維持することの

 大切さを目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「スタートは学園映画風、ゴールはラブ・コメディ風」という

 豪快な構造となっている点も見逃せません。)

 まさに「ホラ話系SF映画」史上屈指の陽気さにあふれた

 作品であるといえるでしょう。

 「地底戦車サイクロトラム」・「レイダース 失われたアーク

 「ジュラシック・パーク」等に通じる要素が

 闇鍋的に詰め込まれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。