映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック・キャデラック」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョン・マーロウスキー監督の「ブラック・キャデラック」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウィスコンシン州で発生した実話をもとにして作られた本作は

 複数ジャンルが混ざり合う「追いかけっこ映画」であります。

 「車」を題材にした娯楽映画の特性を総動員し

 青春映画要素&田舎町ホラーを加えることによって

 一本の映画を生み出すという手法は

 私に「曰くありげな空気&主人公たちの無軌道な行動」によって

 鑑賞者の好奇心を引きつける妙技と

 過去の車系アクション・サスペンス・ホラーを有効活用する

 省力化精神の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (爽やかでありながらも危うさを感じさせる幕切れが

 脳天気なハッピー・エンドとは一味違う味わいとなっている点も見逃せません。)

 まさに「車系映画の総合商社」と呼びたくなる実話系映画であると言えるでしょう。

 暴れ馬のような二転三転ぶりと「命がけの鬼ごっこ」を貫こうとする生真面目さが

 せめぎ合う本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。