映画に感謝を捧ぐ! 「バトル・オブ・ロザンゼルス」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマーク・アトキンス監督の「バトル・オブ・ロザンゼルス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 LA上空に現れた「侵略者」に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 既視感と出たとこ勝負感が嵐の如く襲い来る

 地球侵略SF映画であります。

 「インデペンデンス・デイ+地球侵略 ロサンゼルス決戦」に

 様々な映画の持ち味を加えることによって

 混乱の渦と化していくストーリー

 清々しいまでに漫画的なメカ&キャラクター造形

 過剰なまでに清潔感溢れるCG映像が一体となる光景は

 私に「単純明快な勧善懲悪劇が複雑怪奇化する」状況と

 論理性の枠に囚われず「見せたいもの」を連打する勇気に

 心打たれる感覚をもたらしました。

 (軽やかに幕を閉じることによって「結末の強引さ」を

 緩和する知略を持った作品である点も見逃せません。)

 まさに「闇鍋系SF映画」史上屈指の珍作ぶりを誇る

 作品であると言えるでしょう。

 アサイラム的便乗精神&巨大主義と

 趣味人精神が壮絶に混ざり合う本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。