映画に感謝を捧ぐ! 「石の花」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレクサンドル・プトゥシコ監督の「石の花」に
感謝を捧げようと思います。
パーヴェル・パジョーフの著書「孔雀石の小箱」を
もとにして作られた本作は
幻想美と人間模様が渦巻く
ソ連(現在のロシア)初のカラー映画であります。
童話的ムードを持った映像・挿入曲と
芸術論と恋愛を巧みに融合させたストーリーが一体となる光景は
私に「映像と物語の理想的な結婚」の一形態と
ロシア文化の一端に触れる機会をもたらしました。
(説明台詞や後日談に依存しない
華麗且つクールな幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「絵画的恋愛映画」の雄と呼ぶにふさわしい一作であると言えるでしょう。
明るくも上品な色彩・映像技・音楽によって
後年のファンタジー映画&アトラクション・ムービーに
通じる道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。