映画に感謝を捧ぐ! 「アルティメット・プレデター」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はヨハネス・ロバーツ監督の「アルティメット・プレデター」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 伝説の怪鳥「シムロック」に狙われた男女の運命を描いた本作は

 王道と混沌に彩られたモンスター映画であります。

 ホラー映画の方程式に即したストーリー&キャラクターが

 CG色溢れる映像と

 複数の敵を設定し、活劇要素を加えることによって

 アトラクション・ムービー系の作品へと変化していく光景は

 私に「残酷でありながらも和やかな時間」と

 「観光旅行の心得」をホラー的に説く妙技に触れる機会をもたらしました。

 (肩すかし感満載の幕切れが「人生の無常」を体現している点も見逃せません。)

 まさに「珍道中&旅行論系モンスター映画」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。

 地域住民との軋轢と場当たり的な対応によって

 状況を悪化させていく主人公一行の姿が

 モンスター以上の恐怖を感じさせる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。