映画に感謝を捧ぐ! 「デビルズ・スクリーム 金髪女子高生の悲劇」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はトム・ハーディ監督の「デビルズ・スクリーム 金髪女子高生の悲劇」に  感謝を捧げようと思います。   18才の誕生日を迎えた少女「シリーナ」と  彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は  青春&神への皮肉に彩られたホラー映画であります。  無軌道でありながらも陰鬱な人間模様が  謎の「侵入者」によって  血みどろの悲劇へと変化していく光景は  私に「愛の凶暴性&狂気の磁力」を目の当たりにする同時に  青春映画とホラー映画の類似性を再認識する機会をもたらしました。  (運命の残酷さ&復讐の愚かしさを糾弾するかのような  苦味を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「記念日系ホラー」史上屈指の意地悪さを誇る  怪作であると言えるでしょう。  愛憎渦巻く人間関係と「意外性」への過剰なこだわり  何気ない場面に不気味な音楽を挿入する手法が生んだ  純愛、退廃、死、ブラック・ユーモアが渦巻く物語によって  被害者よりも殺人犯に同情しつつ  神の無情さに恐怖する状況を生み出した本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。