映画に感謝を捧ぐ! 「大魔神」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は安田公儀監督の「大魔神」に
感謝を捧げようと思います。
日本映画史に残る巨神「大魔神」の活躍?を描いた
人気シリーズの1作目となる本作は
異文化交流の醍醐味を体現する異色時代劇であります。
時代劇の王道と怪奇映画&怪獣映画の手法を
豪快に組み合わせたストーリー・特殊効果・キャラクターが
違和感を感じさせないほどの勢いと論理性で突き進む光景は
私に、「西洋流モンスター映画」の精神と
東洋的自然主義の平和的共存と
娯楽的着想&時代劇の持つ可能性の奥深さに
触れる機会をもたらしました。
(因果応報感あふれる「敵将」の最期と
闘いではなく融和によって「ハッピー・エンド」となる幕切れが
作品の持つ「日本魂」をより鮮明にしている点も見逃せません。)
まさに「民話風怪獣映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
災害映画の領域に達した「大魔神」の暴れぶりと
多彩なアイデアで大魔神に立ち向かう敵軍の奮闘ぶり
手作り感満載の活劇&破壊描写が
勧善懲悪時代劇とは異なるメッセージ性と味わいを感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。