映画に感謝を捧ぐ! 「マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョナサン・レヴィン監督の「マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生」に
感謝を捧げようと思います。
女子高生「マンディ・レイン」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
特殊な「生命観&サスペンス技法」に彩られたホラー映画であります。
青春映画的な音楽&軽快な映像表現による残酷描写
周囲の「持ち上げ」によって輝くヒロイン
鑑賞者に「ヒント」を与え、推測させた後の「どんでん返し」が
一体となる光景は
私に、青春映画の世界が「猟奇的ホラー」に侵略されていく感覚
「イメージ形成」の過程・若者の「無邪気な残虐性」に対する一考察を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいまでに「軽量ホラー風味」を前面に打ち出した邦題と
後味の悪い幕切れを「詩情溢れるハッピー・エンド」風に表現するという
意地悪さを持った作品であるという点も見逃せません。)
まさに「少女漫画系青春ホラー」の一形態を示した
作品であると言えるでしょう。
青春映画&ホラー映画の王道に即しつつ
両ジャンルを皮肉るような雰囲気を感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。