映画に感謝を捧ぐ! 「ネバー・フォーゲット」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレオ・シャーマン監督の「ネバー・フォーゲット」に
感謝を捧げようと思います。
森の中で逆さづりにされた男の運命を描いた本作は
記憶喪失映画史上希に見る「奮闘ぶり」を
示した作品であります。
舞台の大半が森の中
物語の多くが「男二人のやりとり」という
限定された状況下で
スリス&サスペンスを盛り上げようとする
スタッフ・キャスト陣の熱意とチャレンジ精神は
私に「財政的制約」を人間力で補おうとする
人々の思いと
企業社会において「平和な人間関係」を維持することの難しさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー映画的決着の後に訪れる
謎めいた幕切れが
作品の不気味さを高めている点も見逃せません。)
まさに「精神放浪系サスペンス」の一形態を示した
作品であると言えるでしょう。
記憶喪失系サスペンスの方程式を駆使して
人間の記憶が「編集される」存在であることを
世に示そうとした本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。