映画に感謝を捧ぐ! 「アリゲニー高原の暴動」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリアム・A・サイター監督の「アリゲニー高原の暴動」に  感謝を捧げようと思います。  開拓時代のペンシルベニアで暗躍する  悪徳商人一派に立ち向かう男たちの  運命を描いた本作は  豪快にして優等生的な西部劇であります。  白人目線で描かれたネイティブ・土着精神  反商業主義・法律と正義のせめぎ合い  「知略によって強者を翻弄する弱者」という構図  正統派西部劇アクションが一体となった  ストーリー・演出・キャラクターは  私に「アメリカ精神」の光と闇を娯楽的に表現する技法と  「権威主義アウトロー精神」のせめぎ合いの一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。 (法廷対決と見せかけて「奇襲的ハッピー・エンド」を仕掛ける手法が  日本製時代劇の香りを感じさせる点も見逃せません。)  まさに「アメリカ精神」の光と闇を  娯楽的に写し出す作品の一つであると言えるでしょう。  後年の「東映流殴り込み映画」に通じる気配と  白人至上主義臭と抽象的な悪役像を  スピード感で補う妙技に彩られた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。  追伸 このたび「西部劇」カテゴリーが  100件に到達しました  皆さんに深い感謝を!!!。