映画に感謝を捧ぐ! 「カリフォルニア・ディストラクション」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン。バウムガードナー監督の「カリフォルニア・ディストラクション」に  感謝を捧げようと思います。  大地震の脅威にさらされたLAからの  脱出を図る人々の運命を描いた本作は  ある種の熱意に彩られた軽量災害映画であります。  話題作の「潮流」に乗る知略  映画史に残る災害映画の数々・「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」  「ジュラシック・パーク」に即した描写の数々  災害映画の方程式に忠誠を誓ったストーリーが  奇妙なバランスで共存する光景は  私に、災害における経済力の効能  理論で他者を説得することの難しさ」  危機的状況に置ける「身内びいき精神」  最小限度の災害描写を熱演&状況説明台詞で補う手法を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (悲惨極まる状況を「ハッピー・エンド」的に表現する  巧妙にして壮絶な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「シリアス系パロディ災害映画」界の  誉れ高き珍作であると言えるでしょう。  アサイラム的サービス精神&身内重視主義が  自然界における人間の小ささと  歴史に学ぶことの尊さを示す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。