映画に感謝を捧ぐ! 「フルスロットル」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はカミーユ・ドゥラマーレ監督の「フルスロットル」に  感謝を捧げようと思います。  無法地帯「ブリック・マンション」の支配者に挑む  男2人の運命を描いた本作は  大衆食堂の味とアクション技巧の赴くままに突き進む  作品であります、  L・ベッソンの「少女&アクション趣味」  アクション映画の歴史を形成する要素を徹底網羅する貪欲さ  漫画的表現法の極みを追い求める実験精神  暇つぶし規模のスケール感&物語性を保ち続ける  謙虚さが一体となる光景は  私に「娯楽アクションの様式美」と  2010年代的映像テクノロジー&趣味人精神が  平和的共存を果たす光景を目の当たりにする機会をもたらしました。    (人種差別的ストーリー&キャラクター造形を  土壇場でひっくり返す手法によって  外見以上の深みを感じさせている点も見逃せません。)  まさに「コミック・ムービー系アクション映画」の  秘めたる珍味であると言えるでしょう。  破壊的アクションの限りを尽くしながら  「殺人」を抑制するという離れ業によって  豪快さとのどかさを兼ね備えたアクション映画となった  本作に深い感謝を!!!。  追伸 本作が最期の主演作となった  「運転系アクション俳優」の雄P・ウォーカー氏に