映画に感謝を捧ぐ! 「鮮血ピエロの惨劇」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブライアン・ベルティノ監督の「鮮血ピエロの惨劇」に  感謝を捧げようと思います。  謎の「ゲーム」に翻弄される人々の運命を描いた本作は  残酷さと笑いに彩られた疑似実録映画であります。  三カ所で繰り広げられる物語を段階的に繋げていく手法  疑似実録映画特有の映像&ストーリー展開  L・V・トリアー監督作的な「章分け方」が  融合することによって生じる「因縁話的恐怖」は  私に「現代的怪奇恐怖」と「ジャンル融合型映画」の持つ  可能性の大きさを目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽作品作りの陰に潜む「狂気」を象徴するかのような  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「サスペンス&ホラー系疑似実録映画」界に輝く  珍品であると言えるでしょう。  ホームドラマ&コメディの世界が  サスペンス&ホラー要素に支配されていく恐怖を  残酷且つユーモラスに表現した本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。