映画に感謝を捧ぐ! 「エンド・オブ・アメリカ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はドリュー・ホール監督の「エンド・オブ・アメリカ」に  感謝を捧げようと思います。 米国を狙うテロ集団に立ち向かう  DNDO(核物質探知局)の活躍を描いた本作は  アクション映画史上屈指の「怪作ぶり」を誇る作品であります。  テロ対策映画の王道に即したストーリー・演出・キャラクターが  細切れ的表現・技巧的映像・各種情報の乱立によって  複雑怪奇な作品へと変異していく光景は  私に娯楽映画における「分かり易さ&情報管理」の大切さと  テロ対策における「人材確保」の難しさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (同年の映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」を意識した邦題と  根源的な問題を解決することなく「ハッピー・エンド」を迎える幕切れが  アメリカ映画界&外国映画上陸の内幕を写し出している点も見逃せません。)  まさに「迷宮系テロ対策映画」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。  信念を持つテロリスト・猟奇性・人間模様・肉弾戦といった  娯楽要素へのこだわりが荒れ狂うことによって生じる混沌が  テロリストの狂気&テロ対策の暗部をえぐり出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。