映画に感謝を捧ぐ! 「フォー・ルームス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアリソン・アンダース、アレクサンダー・ロックウェル
ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ監督の
「フォー・ルームス」に感謝を捧げようと思います。
大晦日~元日のホテルで繰り広げられる珍騒動を描いた本作は
懐メロ感覚とマニア性が入り交じったドタバタ喜劇であります。
古典の香り漂う舞台・スター映画的キャスティング
「アクション・サスペンス・愛憎劇」をブラック・ユーモア的に加工した
ストーリー&演出が短篇集的に進行してしていく光景は
私に「伝統芸と趣味人映画の融合」・「残酷&暴力と笑いの密接な関係」
「喜劇系に属さない人々ならではの喜劇風味」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホラー風味・華麗さ・軽妙さが奇妙なバランスで交わった幕切れが
本作流の「ブラック・ユーモア」をより鮮明な物に
している点も見逃せません。)
まさに「道楽風ドタバタ喜劇」の雄と呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
男性向け娯楽の王道「暴力・お色気・反権威的笑い」
スタッフ・キャストの特性を重視した作劇法
イベント感覚・空間限定映画の醍醐味が共存する本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。