映画に感謝を捧ぐ! 「決断の45口径」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクレイグ・R・バクスリー監督の「決断の45口径」に  感謝を捧げようと思います。
決断の45口径 FBX-082 [DVD]
エー・アール・シー株式会社
2013-09-27

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 牧場を狙う鉄道会社に立ち向かう  男たちの運命を描いた本作は  文化交流の香り漂う2000年代西部劇であります。  西部劇特有の情緒を抑制し  暴力性を強調したストーリーを軽やかに進行させることによって  明瞭すぎる映像による「西部劇ムードの弱さ」を補うという試みは  私に、イタリア西部劇とアメリカ西部劇が入り交じった世界と  西部劇、アクション映画、極道映画の秘めたる近似性を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (勧善懲悪の爽快感よりも「アウトロー時代」の終幕に立つ  人々の思いを重視した渋い幕切れとなっている点も見逃せません。)    まさに「西部劇ごっこ映画」の雄と呼びたくなる  一作であると言えるでしょう。    歴戦の勇士E・ボーグナインの存在感と  西部劇の王道を2000年代的に加工した暴力描写によって  「軽量娯楽」としての西部劇を復興させることに挑んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。