映画に感謝を捧ぐ! 「デッドハント」 (2015年)
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョシュ・C・ウォーラー監督の「デッドハント」に
感謝を捧げようと思います。
南米で活動する伝道師の犯罪を目撃したために
命を狙われた女性記者の運命を描いた本作は
重苦しさと能天気さが共存する巻き込まれ映画であります。
危機に対応するため
社会派からアクション派へと転じるヒロイン
過剰なまでに能弁な敵将
チームワーク&冷静さに恵まれない敵兵
森林系アクション&ホラー映画の定番に
様々な情報を加える事によって生を受けた
ストーリー&映像が一体となる光景は
私に、社会派要素と娯楽アクションを共存させる事の難しさと
映画作りにおける「情報管理」の大切さを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画から社会派映画に
方向転換したかのような「敵将の最期」が
勧善懲悪的爽快感と後味の悪さが混ざったかのような
感触をもたらしている点も見逃せません。)
まさに「重量級暇つぶし映画」と呼びたくなる
怪作であると言えるでしょう。
1本のアクション映画内において
「ランボー」と「キリング・フィールド」がせめぎ合うという
怪現象に遭遇させてくれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。