映画に感謝を捧ぐ! 「ジャンク・死と惨劇」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はコナン・ル・シレール監督の「ジャンク・死と惨劇」に  感謝を捧げようと思います。  「死」をテーマにした疑似記録映像シリーズ  「ジャンク」シリーズの1作目となる本作は  胡散臭くもためになる驚愕作であります。  死にまつわる映像の数々を  アクション&ホラー風味とドキュメンタリー的クールさを  融合させながら描くという試みは    私に「人間の暴力性&娯楽の残虐性」を  世に示す方法の一形態と  見世物根性と教材性が特殊なバランスで共存する光景を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (人類への希望と鑑賞者へのサービス精神が  入り交じった「ハッピー・エンド的終幕」となっている点も見逃せません。)  まさに「死の展覧会映画」の称号にふさわしい怪作であると言えるでしょう。  「他者の不幸をエンターテインメント化してしまう」人間の宿命と  人間社会を覆う「死因」が融合することによって生を受け  後年の映画「ファイナル・デスティネーション」  TVアニメ「天使のしっぽ」等に通じる  道しるべの一つとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。