映画に感謝を捧ぐ! 「森の男」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヘンリー・ハサウェイ監督の「森の男」に  感謝を捧げようと思います。  森で動物たちと暮らす男「ブレット」と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  素朴にしてユーモアのある西部劇であります。  西部劇の王道に即しつつも  和やかさを感じさせるヒーロー、ヒロイン、悪漢と  人間に勝るとも劣らぬほどの「キャラクター性」を放つ動物たちを  軽やかに写し出すストーリー&演出が  私に、活劇性と喜劇性を結ぶ「見えない絆」の存在と  動物&自然の娯楽的効能の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (意表を突きながらもある種の説得力を感じさせる「敵将の最期」と  ホームドラマ+コメディ風味漂う幕切れが  運命の皮肉&自然と人間の共生」の一形態を示している点も見逃せません。)  まさに「効率主義&直球的娯楽志向」に彩られた  正統派西部劇であると言えるでしょう。    アメリカ製娯楽西部劇の雄H・ハサウェイ監督と  娯楽的技巧に溢れたスタッフ&キャスト陣によって  勧善懲悪の爽快感、暇つぶし規模のスケール感  娯楽的スリル&サスペンスを保ちつつ  存在感を放つ笑い所を兼ね備えた「軽量級西部劇」の雄となった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。