映画に感謝を捧ぐ! 「エネミーライン4 ネイビーシールズ最前線」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロエル・レイネ監督の  「エネミーライン4 ネイビーシールズ最前線」に  感謝を捧げようと思います。  2001年の映画「エネミーライン」をもとにして作られた  人気シリーズの4作目となる本作は  「エネミーライン」路線史上屈指の笑撃性を誇る作品であります。  1980年代を駆け抜けたアメリカ製ベトナム戦争映画  2000年代以降のゾンビ系ホラー  「プライベート・ライアン」系戦争映画  米ドラマ「24」を融合させ  サバイバル・ゲーム感溢れる戦闘シーンを組み合わせることによって  生じる映画的科学反応は  私に、アクション映画的ご都合主義のバーゲンセール  集団戦闘系&テロ対策映画の歴史を網羅した記念館  「笑い」を目的としないパロディの味わいを  満喫する機会をもたらしました。  (アクション映画的能天気さと  激動の時代を生きる庶民のたくましさが入り交じった  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軍事アクション&テロ対策ごっこ映画」の一翼を担う  珍作であると言えるでしょう。  「政治色」を抑制することによって高まっていく能天気力  細切れ的&娯楽的暴力性を突き抜けることによって  「笑い所」の領域に達した戦いを味わいつつ  無双系アクション・ヒーローにおける「肉体的説得力」の大切さを  学ぶことのできる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。