映画に感謝を捧ぐ! 「マッド・アイ 悪魔のホスピタル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリチャード・フリードマン監督の
「マッド・アイ 悪魔のホスピタル」に感謝を捧げようと思います。
廃墟と化した病院で繰り広げられる惨劇を描いた本作は
王道的にして奇想天外なホラー映画であります。
1980年代ホラーの王道に即したストーリー&演出、キャラクターに
過去の怪奇映画、青春映画的イメージ映像
残酷にしてユーモラスなモンスター造形を挿入することによって
生じる映画的科学反応は
私に悲劇を喜劇的に描写する技法、映画的省エネ&リサイクル
1980年代文化の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「陰鬱系ハッピー・エンド」の後に
他作品の正統派ハッピー・エンドを見せるという
実験的な試みが成されている点も見逃せません。)
まさに「悲喜劇型館系ホラー」の一翼を担う珍作であると言えるでしょう。
緩慢且つ気まぐれ的でありながらも見せ場を的確に押さえた物語&映像
漫才のように殺されていく若者達
過剰までに個性的なキャラクター&モンスター造形によって
残酷劇と滑稽劇の間に位置する存在となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。