映画に感謝を捧ぐ! 「ゴースト・ブレーカーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョージ・マーシャル監督の「ゴースト・ブレーカーズ」に  感謝を捧げようと思います。  キューバの古城を相続した女性「マリー」と  ラジオDJ「ラリー」の運命を描いた本作は  軽妙にして豪快な怪奇映画であります。  サスペンス・コメディとして幕を開け  館系ホラーへと転じるストーリー&演出と  喜劇、極道映画、怪奇映画が混ざり合った俳優&女優陣が  一体となる光景は  私に「恐怖と笑い、冒険活劇と怪奇劇の近似性」  「遺産相続&報道のリスク」  「推理小説的どんでん返しが醸し出すユーモア」を  娯楽的に表現する技法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (ホラー的描写→謎解き→最終決戦という流れで  スリル&サスペンスを盛り上げつつ「喜劇的」に決着を付けるという  離れ業に挑んだ作品の一つであるという点も見逃せません。)  まさに「館系怪談喜劇」の一翼を担う作品であるといえるでしょう。  スター主義、ミステリー、モンスター映画、ドタバタ喜劇が  和やかにせめぎ合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。