映画に感謝を捧ぐ! 「ターミネーター2525」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンドリュー・ベルヴェア監督の「ターミネーター2525」に
感謝を捧げようと思います。
脱走したクローン人間の捕獲を依頼された
男女コンビの運命を描いた本作は
マニア性と省エネ精神の赴くままに突き進むSF映画であります。
SF映画にありがちな要素を詰め合わせ
静かに進行するストーリー
SF映画史上屈指の「緩慢さ」に彩られた戦闘シーン
SF系ジャパニメーションの香りを感じさせるヒロイン造形
軽量級ポルノ感漂う衣装&お色気シーン
TVゲーム色満載の映像が一体となる光景は
私に「ターミネーター&ブレードランナー」が
映画界に与えた影響の一端と
「笑いを目的としない&スピード感を抑制する」パロディを生み出すという
大いなる実験に立ち会う機会をもたらしました。
(便乗商品戦術とハッタリ精神を余すところなく発揮する邦題と
悪霊系ホラー的シチュエーションを
テクノロジーSF的に表現した「決着の付け方」と
なっている点も見逃せません。)
まさに「趣味人&低速系SF映画」の称号にふさわしい
珍作であると言えるでしょう。
宇宙、テクノロジー、超能力、陰謀を継ぎ合わせ
ポルノ&アニメ風味を添えることで生を受けた物語&映像が
淡々と進行することによって
鑑賞者の突っ込み力&忍耐力を鍛えてくれる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。