映画に感謝を捧ぐ! 「hype!」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダグ・プレイ監督の「hype!」に
感謝を捧げようと思います。
「シアトル・ミュージック・シーン&グランジ・ロック」に
関する資料&インタビューを記録した本作は
軽さと苦味がバランス良く配合されたドキュメンタリー映画であります。
MTV+ファンディスク+観光案内的軽妙さと
ビジネスマン精神とアーティスト精神、地域性と国際性
1980年代気質と90年代気質のせめぎ合いに
向き合っていく生真面目さが融合することによって
発生した科学反応は
私に「文化と地域の関係」・「商業的成功の光と闇」
「シアトル音楽業界の舞台裏」を映画的に表現する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「祭りの後」特有の穏やかさ&寂しさを体現するかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「シアトル&大衆音楽史入門」の
一翼を担う記録映像であると言えるでしょう。
「アーティストの芸風&生き様」を記録する映像作りの技と
シアトル&音楽への愛に彩られた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。