映画に感謝を捧ぐ! 「夜の訪問者」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はテレンス・ヤング監督の「夜の訪問者」に  感謝を捧げようと思います。  リチャード・マシスンの同名小説をもとにして作られた本作は    T・ヤング監督&C・ブロンソン組の幕開けを告げる  記念碑的作品であります。  娯楽映画的アクションと二転三転する人間関係を  地形効果を生かしつつ、軽やかに進行させるストーリー&演出と  主演男優C・ブロンソンの渋味の利いた猛将ぶり  国際色豊かな共演陣が一体となる光景は  私に「文武両道に秀でた抗争」と「危機的状況がもたらす絆」  「舞台&乗り物を有効活用したアクション・シーン」  「ヨーロッパ風味溢れる配役」の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (イベント的陽気さの中にブラック・ユーモアを宿す  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「人種混合型巻き込まれ映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  C・ブロンソンヨーロッパ映画界を結ぶ「見えない絆」  007シリーズ初期の雄T・ヤング監督の持ち味  港町の魅力&危うさ、多人種の交わりがもたらす科学反応が  豪快且つ上品に炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。