映画に感謝を捧ぐ! 「サドンデス(2013年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョシュ・C・ウォーラー監督の「サドンデス(2013年版)」に
感謝を捧げようと思います。
謎の組織によって闘いを強要された
女性たちの運命を描いた本作は
貪欲にして素朴な格闘技映画であります。
女性たちと「殺人ゲーム」を組み合わせて
暴力・お色気・反権力を網羅しようという貪欲さ
同じアクション&交流を少しずつ加工し
繋いでいくことによって物語を進める省力化精神
残酷描写へのこだわり
状況説明を徹底的に省略する潔さが一体となる光景は
私に「暴走する男性的欲求&TVゲーム感覚」の一形態と
ホラーとアクションを繋ぐ「見えない絆」の存在を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇的でありながらも「継続化への思い」を感じさせる
不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)
ある意味本作は「戦闘系女性映画」の作り手たちの
心に潜む感情を暴き出す
過激な珍作であると言えるでしょう。
娯楽的サービス精神の赴くままに進みながら
娯楽的爽快感を拒否するという
離れ業に挑んだ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。