映画に感謝を捧ぐ! 「ロードキラー マッドチェイス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はルイス・モーノウ監督の「ロードキラー マッドチェイス」に  感謝を捧げようと思います。  2001年の映画「ロードキラー」をもとにして作られた  人気シリーズの2作目となる本作は  暴力的怪奇性の更なる高みへと向かって突き進む  「ロードキラー神話」第2章であります。  悪霊的存在からモンスター的存在へと変異した「ラスティ・ネイル」の勇姿  標的となる男女一行の「悪行度」の増幅  荒々しいカー・アクションとサディズム的拷問  心理戦と物理戦を兼ね備えた  ストーリー&演出が一体となる光景は  私に「物への執着・メンテナンスの不備・自己中心的倫理観」が  もたらす悲劇を野性&怪奇的に表現する技法と  キャラクター性&スケール感の適性範囲を保った物語&映像の  醍醐味の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ラスティ・ネイル&愛車の不滅ぶり」を    日常劇的軽さで描写する事によって  旅に潜む恐怖要素と恐怖神話の広がりを静かに写し出す  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「猟奇系道中劇」の極みを目指して邁進する  シリーズ第2章であると言えるでしょう。  アクション・サスペンス・ホラー的シチュエーションを  バランス良く配合する平衡感覚と  大型トラックの持ち味を有効活用する発想力によって  「ロードキラー」をシリーズ化へと導いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。