映画に感謝を捧ぐ! 「ボルケーノ・アルマゲドン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はダニエル・ギルボーイ監督の「ボルケーノ・アルマゲドン」に  感謝を捧げようと思います。  巨大地震によって荒廃した世界を旅する  人々の運命を描いた本作は  災害映画史上屈指の「継ぎ接ぎ技」を  堪能させてくれる大珍作であります。  各種災害映画の有名場面をTVゲーム的CGで再現した映像  イタリア西部劇の香り漂う挿入曲&銃撃戦  米ドラマ「ウォーキング・デッド」風道中&人間模様が一体となる光景は  私に「映画的リサイクル&便乗商品精神」の極限を  目指す人々の勇姿と  マニア性とビジネス性の平和的共存の一形態を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (米ドラマの「シーズン最終話」的幕切れを通じて  自然の雄大さと人間の小ささを写し出している点も  見逃せません。)  まさに「幕の内弁当系災害映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  「複数の有名作品をつなぎ合わせる」事によって生を受けた邦題  時間を超えて集結した大作映画&TVドラマの共同戦線によるストーリー展開  「予算&人員を節約しつつ、世界の危機的ムードを生成する」  「残酷な状況を和やかに描写する」ための  説明台詞&CG映像が一堂に会する事によって  大作的ハッタリと軽量級映画的軽やかさ    既視感の嵐と個性を兼ね備えた災害映画となった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。