映画に感謝を捧ぐ! 「ダスク・オブ・ザ・デッド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はトビー・ウィルキンス監督の「ダスク・オブ・ザ・デッド」に  感謝を捧げようと思います。  夜のガソリンスタンドでモンスターに襲撃された  男女4人の運命を描いた本作は  軽量級映画戦術の粋を尽くしたゾンビ映画であります。  空間&キャラクター数の抑制、要所での細切れ的表現法  ゾンビ映画の定番に即したストーリー展開、理論武装的説明  映像的インパクトを重視した残酷描写によって  突っ込み要素を緩和しつつ  物語の効率化と予算&人員の節約を図るという手法は  私に「大作的物量攻勢&説教臭」に背を向ける謙虚さと  ホラー映画的見せ場を的確に押さえるサービス精神の素晴らしさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンド風の装飾を施しつつも  ゾンビ映画特有の「不吉さ」を発揮する幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「空間限定型ゾンビ映画」の一翼を担う堅実作であると言えるでしょう、  凶暴性、耐久性能&修復力、人体操作能力  奇襲力を兼ね備えた「棘型モンスター」と  少年漫画風味溢れる主人公一行の対決を  暇つぶし規模のスケール感&スピード感で描く姿が心地良い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。