映画に感謝を捧ぐ! 「ロードキラー デッド・スピード」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデクラン・オブライエン監督の「ロードキラー デッド・スピード」に  感謝を捧げようと思います。  2001年の映画「ロードキラー」をもとにして作られた  人気シリーズの3作目となる本作は  無意識の皮肉に彩られた続編映画であります。  標的となる人々を不良的に描きつつ  キャラクター性を抑制する事によって  「ラスティ・ネイル」のアクション・ヒーロー+ホラー・モンスターぶりが  際だっていく光景は  私に「ヒーローと悪漢の近似性」・「正義漢の秘めたる猛毒性」を  世に示すための映像的メッセージを強化しつつ  TVドラマ的量産化を進めていく試みに接する機会をもたらしました。  (ホラー映画的後味悪さよりも道中劇的のどかさが勝る  奇妙な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ラスティ・ネイル伝説」の凶悪なる第3章を飾る  作品であると言えるでしょう。  素朴な外見とモンスター的能力を兼ね備えた「ラスティ・ネイル」の勇姿と  アクション気質を維持しつつ、ホラー力を高めていくストーリー&演出によって  「ロードキラー」シリーズを更なる狂乱へと導いていく本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。